婆娑羅の玄孫 観劇感想 ~主なキャスト別感想~

『婆娑羅(ばさら)の玄孫(やしゃご)』の観劇感想その2。
大阪のシアタードラマシティで観劇した際の感想です。

その1、シナリオ・演出についての感想はこちら


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主なキャスト別感想

特に印象に残った方に絞って、簡単に書かせていただきます。
香盤順・敬称略です。

※ストーリー展開のポイントになるネタバレはしませんが、キャラ設定に触れますので、気にされる方はご自身の判断で読み進みください。

轟 悠(細石蔵之介)

前情報の「婆娑羅大名の子孫」「非凡な才」「スーパースター」といった説明から、一体どんなキラキラ王子なのかと思いきや、人情味あふれる素敵な男性でした。

轟さんとは何十年の付き合いになる植田先生が当て書きしたキャラクターなので、恐らく、轟さんのお人柄をよく表しているのでしょう。

轟さんは、恐らく親子以上に年の離れた後輩に慕われている様子をスカステなどで見るので、本当に良い方なんだろうなぁ。
素化粧の轟さんは、お優しい雰囲気がにじみ出ていらっしゃるし。

 

劇中、長屋のメンバーには「石さん」という愛称で呼ばれる設定で、轟さんの実際のニックネーム「イシさん」とシンクロするため、これは蔵之介が長屋メンバーに話しているのか、轟さんが下級生に話しているのかわからなくなるような、不思議な感覚がありました。

それほどに、役の雰囲気やセリフが轟さんにハマっていたのですね。
これ、千秋楽は、客席が嗚咽で埋め尽くされるのではなかろうか。

 

お芝居・殺陣・日本舞踊シーンのどれもをハイレベルでこなされるのはさすがでした。
お歌は、下手ではないのだけれども、伸びにくい声質が気になる方もいらっしゃるかと思います。

でも恐らく、長年の男役芸で喉を潰されたところもあるのではと思い、今回はその声に、轟さんが宝塚に捧げた人生の歴史を感じました。
 

汝鳥 伶(小久保彦左)

かわいかった・・・。愛すべきおじいちゃん。

さすがの演技力で、専科さんありがとうと、毎回思います。
二幕の長台詞はすごかった!
 

音波 みのり(お鈴)

一幕は「ヒロインではないんだな」と思っていましたが、二幕はヒロインっぽかったですね。
轟さんの、最後のお相手役!

ちゃきちゃきとした江戸っ子の娘さんの演技がお上手で、美しい歌声も堪能させていただきました。
 

劇中、轟さんとの長尺の日本舞踊シーンがあります。
通常のデュエダンより難しいんじゃないかと思いますが、お見事でした。←日本舞踊に詳しくないので、実は大したことなかったらゴメンナサイ
 

天華 えま(阿部四郎五郎/西川頼母)

スチール写真の売り方から「今回、男2なんだ!すごい!」と思っていましたが、一幕ラストでまさかの展開…!

そして二幕、別の役で登場しながらも、ほぼ外見が変わらなかった(と思う)ので、もう少し何とかならなかったのかしら。
両方とも青天の侍なので、変化を付けるのは難しいのでしょうか。
 

何はともあれ、お侍さんの出で立ち・化粧が大変お似合いで、素敵でした。身長も結構高いのね。(そういえば、ロミジュリBでせおティボより大きかったことを思い出した)

あと、戦闘シーン前に、みきちぐさんと共にシュシュッとたすき掛けをする所作がかっこよくて、きゅんとしました笑
 

前回のロミジュリで、彼女は演技派だと思ったのですが、
今回は、言葉数の少ない侍役だったため、演技を堪能する機会があまりなかったのは、残念だったかな。
 

極美 慎(権六)

何度もソロ歌唱があり、「歌担当」の雰囲気すらありました。
極美さんの歌唱力は、作品によってバラつきがあると思っているのですが、今回は、良いほうだったかと!
 

相変わらずの華のあるお顔立ち+聞き分けやすいお声なので、見つけやすいです。This is スター力
 

咲城 けい/瑠璃 花夏/紘希 柚葉(善助・お蝶・長松)

3人まとめてでゴメンネ。
10名ほどいる子役の中でも、目立っていたお三方。
 

咲城さんは、エル・アルコンでも華があって気になっていた方でしたわ。上げられていくのかしら。
今回は、お顔の華よりも演技が印象的でした。
 
瑠璃さん演じるお蝶は、男勝りでかわいいし、その幼馴染感のある長松も、キャラが立ってて良かった。
この3名、みんなセリフが聞き取りやすく、物怖じを感じない演技でgoodでした。
 

稀惺 かずと(真々)

敢えて、姉の麗々(小桜ほのかちゃん)ではなく、真々を挙げます!
 

今回、主演以外の男役で一番おいしかったのは、天華さんでも極美さんでもなく、彼女だと思うのですよ。
一幕のキーパーソンで出番が多いし、蔵之介から直々に、彼だけに向けた説教を受けている。

あの説教シーンで、(婆娑羅の)玄孫から(小林一三先生の)玄孫へのメッセージ…!これがやりたかったのか!!」と、思ってしまいました。

 

片言の日本語を話す設定なので、セリフ回しの上手さなどは感じられませんでしたが、堂々とした演技でした。
 

入学時から有名な彼女ですが、今回初めて、演技されるお顔をまじまじと見ました。

彫り浅めのとても綺麗なお顔で、娘役でも行けるんじゃないか(というより、男役には綺麗すぎるのでは)と思ってしまいましたが、それは世の中が許さないかしら。

今後も注目ですね。


感想は、以上になります。
 

小劇場公演でいつも思いますが、大劇場では気づけない、下級生の個性に気づけて楽しいですね。
加えて今回は、轟さんの男役芸を、良作で堪能できて満足度が高かったです。
 

 

まだちょっと早いけど、私が宝塚で轟さんを直接拝見するのは、これが最後になると思うので。

轟さん、お疲れ様でした。
長らく宝塚を支えていただき、ありがとうございました。

(個人的にですが、今は宝塚を見ていない母と共通の話題にできる、貴重なジェンヌさんです)
 

轟さんの功績は変わらずに残りますし、
轟さんの教えは、若いジェンヌさんたちに受け継がれていくことでしょう…!

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