ONCE UPON A TIME IN AMERICA 観劇感想 ~主なキャスト別感想~

雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)」の観劇感想の後半、主なキャスト別感想を書いてみます。
それほど雪組生に詳しくないので、浅い感想でもご容赦ください(汗)
観劇感想の前半「シナリオ・演出編」はこちらです。
今回の記事は、キャラクターの設定に触れるため、物語のキーポイントではないにせよ、ネタバレと感じる内容があるかもしれません。
その点をご了承いただける方のみ、お読みいただければ幸いです。
目次
主なキャスト別感想(敬称略)
望海 風斗(ヌードルス)
割と舞台に出ずっぱりで、他のお役に比べて、圧倒的に主役でした。
演技がお上手だし、なんといっても歌が素晴らしいので、印象に強く残りますし。
ビジュアルに関しては、青年期のギャングスタイルは大変お似合いなのですが、少年期はちょっと無理があったように思います 苦笑。
敢えてやらせたと、小池先生が歌劇(本)で仰っていたけれども。
話し方が、演技をしていない時の望海さんっぽくて(※演技になっていないというわけではありません!演技自体はお上手なのですよ)
あれは普段の望海さんだ! と思ってしまいました。
子どもと言うには、顔が大人っぽすぎるのか…
声をもっと幼くするとか…
あと、服の着方の問題?(子役ほど、腰の位置を上げていない)
ヌードルスの少年期ほど若くはないけれども、群盗で10代をしっかり演じ分けた芹香さんは、やっぱりすごいなと、贔屓目ながら思い返しておりました。オーシャンズでは5歳児になっていたらしいし 笑。
さすが子役をやりたがる(@anan談)だけのことはある!
何はともあれ、望海さんは、大人っぽい、渋めの色気を感じる役が似合うなー!と強く思いました。
真彩 希帆(デボラ)
きぃちゃん(真彩さん)の少女役はかわいかった~!
かわいい演技ができることは、「はばたけ黄金の翼よ」でわかっていたけれども。
「はばたけ」よりも、かなり幼い少女ですが、違和感なかったです。
一方、成長したデボラは、落ち着いた魅力を持ちつつ、意志の強い女性という感じで、演じ分けがお見事でした。
それでいて、歌唱シーンではパァッと華やかな印象を振りまくのが、さすがですね。
キャラ設定的には、実は、あまりヒロイン感のないお役でした。
少年期は、しっかりヒロインなのですが。
青年期は、ヌードルスとは住む世界が違っているし、愛よりも仕事に生きたい女性。
壮年期に、再び愛が芽生えるということもなく。
でも、ビジュアル含め、きぃちゃんに合ったお役でした。
彩風 咲奈(マックス)
望海さんとの友情を育む、目立つお役かと思いきや、意外とそうでもなかった印象。
キーパーソンではあるんですけどね…。
クラブ・インフェルノにいると、キャロルとのツーショットが多いので、どうしてもキャロルを見てしまうし(個人的な問題w)
ギャングとしての描かれ方は、仲間たち(コックアイ:真那 春人さん、パッツィー:縣 千さん)と大差ないぐらい。
仲間たち2人との違いは、セリフの量でしょうか。
ちょっと悪めのメイクとスーツは、よくお似合いでした。
フィナーレで、歌唱指導に登場しなかったのは、メイク直しの時間の都合という認識でよろしいか?
彩凪 翔(ジミー)
ジミーとしての登場は、1幕の終盤。
凪さま的に、この登場量で良いのか!?と心配になってしまいましたが、最終的には「一番のワル」でした。
ビジュアルに華があるので、組合メンバーの中でも目を引きます。
それにしたって、もう少し出番が欲しい…と思っていたら、あーさと共に歌唱指導担当、おめでとうございます!
朝美 絢(キャロル)
元々男役のあーさ(朝美さん)ですが、予想以上に、違和感なく女役でした!
もっと男役感があるかと思ったら、そんなことない。
多少声は低いですが、上級生の女役さんの演技という感じ。あーさの地声とも少し違う、演技声でした。
…とだけ、お芝居を見ている時は思ったのですが。
帰宅して、スカイステージの「新春メッセージ」を見たら、なんだか喉を痛めているご様子。
原因は他にあるのかもしれませんが、慣れない女役の声作りに苦労されているんだとしたら、地声でもいいから無理しないで!と私は思ってしまいますが、こだわりもあるのでしょうね。
お色気担当が、ビジュアルからハマッていました。
娘役には任せられないようなセクシーシーンはなかったように思いますが(スポーツ紙に載っていた、インフェルノのセクシー衣装は、周りの娘役さんも着ていたし)、他の娘役だったら誰が適任か?と考えると、なかなか難しいかも。
とは言いながらも、娘役さんのお役が少ないお芝居なので、貴重なメインキャラクターが男役の方に回るのは、ちょっと複雑な気持ちもあったりします。
繰り返しますが、あーさの演技は良かったですよ!!
「でも」という、複雑な気持ちです。
その他の印象的だったお役
真那 春人(コックアイ)、縣 千(パッツィー)
彩風の咲ちゃんのところに書いた通り、意外とおいしいお役だったお二人。
登場量は、咲ちゃんに引けを取りません。
台詞はかなり少なめですが、ビジュアルが良いので印象に残ります。
綾 凰華(ニック)
脇役の中で、一番スターらしく目立つのは、彼女だったと思います。
死なないし 笑。
さすが、スカステ年末特番で、トークメンバー入りしていただけのことはある。
まなはるさん&あがちんが咲ちゃんとセットなら、あやなさんはきぃちゃんとセットで出てくることが多く 且つ、セリフも多めでした。
舞咲 りん(シュタイン)
いつもほど目立つお役ではありませんでしたが、さすがの存在感でした。
ストライキメンバーのモブで参加しているときも、つい見つけてしまう。
フィナーレの娘役群舞でもキレッキレでした。
この作品で退団されると思うと感慨深くなり、エトワールはぐっときます。
橘 幸(ファット・モー(少年期・青年期))
私と同郷の岐阜出身だと全国ツアーで知り、少し気になる存在になったのですが、脇役の中でも出番の多いお役でしたね。
ただ残念なことに、太った体形が不自然だった…。
お腹を大きくすれば良いというものでもないのだな。
お顔に対して、肩幅が広すぎる。逆にいえば、大きな体の割に、お顔が小さくて首も細い。あと、手足(特に腕)が長い気がしました。
壮年期を演じる、組長に教えていただいて~!
娘役さんの名前をあまり挙げられなくて切ない
朝美さんへのコメントのところにも書きましたが、娘役のお役が少ないですよね、ワンス。
退団される上級生は、上記のりんさんの他に早花まこさんもいらっしゃるのに、お芝居の中で特に目立つ場面はなかったなあ。
人物相関図から、彩みちるちゃんなんかは脇役でも活躍するのかなと思っていたら、そうでもなかったです。
以上です。
人気の演出家・小池先生の1本ものとはいえ、再演されるかは微妙な作品かな…と感じました。わかりやすい名作とは言い難いですし、トップ2人の比重が高く、他の路線スターをあまり活躍させられないため。
トップ2人の比重が高いというのは、今の雪組にはハマっているのですがね。
あと、これは小池先生関係ないですが
そろそろ、大劇場でだいきほのハッピーエンドが見たい!
次のfffはハッピーエンドっぽいので、今回アンハッピーだった分、楽しみが増しました。
2月頭に、寂しい情報がくっつくんじゃないかという恐れは、相変わらずありますけれども。
おとなしく待ちましょう!