雪組『夢介千両みやげ/Sensational!』first impression
2022-03-23

先週末に観劇した、雪組『夢介千両みやげ/Sensational!』の、初回観劇後の感想です。
ネバセイのムラ千秋楽からわずか1週間で、宙ファンとしては「もう??」という複雑な気分ではあるのですが、予定通り開幕できてよかった!
今後、2回目以降の観劇を経て、印象が変わるかもしれませんが、あくまでも第一印象ということで書かせていただきます。
※ストーリーのキーになるネタバレはしていません
※ところどころ、可読性を優先し、名字で呼び捨てている部分があります。ご了承ください。
夢介千両みやげ
- シンプルに、江戸で生きる人々の日常を楽しむ作品。終わりよければすべてよし。いろいろ深く考えない方がいい、というか考える必要もない。
- 私はネバセイロスを引きずっていて、雪組期間が始まることに気持ちが付いていけてなかったけど、まったく毛色の違う作品で良かった。「これじゃない!」と比較することもなく、ネバセイロスを安心して継続できる気分w
- 「誰も死なない!」と喜ぶ、望海さん時代を経た雪組ファンの皆さまが多くて感慨深い笑。
(今気づいた。真風さんは、ネバセイが初めての死亡エンド@大劇場主演じゃん!)
- 主要登場人物のキャライメージ
-夢介(彩風さん):お人好しというか、もめ事が起きたらすぐにお金をばらまく坊ちゃん。
-お銀(朝月さん):元スリというか、気は強いが夢介に一途な乙女
-総太郎(朝美さん):間違いなく色男。けっこうなダメ男だが、憎めない雰囲気。
- すごいのは、このイメージが最後までほとんど変わらないこと。
夢介も総太郎も、決してヒーロー的かっこよさはないのですが、ファンの方はどう受け止められているのだろう。
雪組に詳しくない私が持っている、咲ちゃん・あーさのイメージに反するので、新鮮ではあります。癖に刺さるとすれば、夢介:ぽやっとした雰囲気、総太郎:M気質なところ?←
- あまり深く考えずに見れるけれど、これといった盛り上がりもなく終わった感が否めない。大きな事件は起きず(大きくてもそう見せていないのか)、マイペースで生きる夢介の日記を読んでいる感じ。
- 夢介は、押しかけ女房の対応に困ることも、江戸での道楽修行を支える千両のやりくりに悩むこともなく、「あ、これで終わりか」と思った…ら、最後に少し「転」があった。
- 雪組生としてはお初のそらくん(三太役)!会いたかったよー!!
プロプロのイケオジ役以来に拝見。今回はしっかり少年だった。やはりお芝居が上手で、存在感がある。宙ファンの贔屓目もあり、ついオペラで見ちゃう。
- 縣さん(金の字)、青天が似合うイケメンだった。
桜吹雪は見せてくれないのか!と思ってしまった、『遠山の金さん』を見たことある人は私ですw(そして私の中で、金さんと暴れん坊将軍がごっちゃになってることに気づいた)
- 綾さん(悪七)は思ったより出番少なく、後半に印象を残す感じでした。
- 男性陣の典型的な「宝塚の男役」要素が薄めな一方で、女性陣は魅力的なお役が多かった!
お銀は当然ながら、浜次(妃華)、お松(野々花)、お滝(希良々)、お糸(夢白)、みんな綺麗orかわいい。
- 夢白さん、和物の薄い化粧もいいじゃん! 今回の「太夫の見習い・蕎麦屋の娘」として、ちょうどよい感じでした。
ショーの洋物化粧は、もはや別人。見習い・蕎麦屋の娘(素朴でかわいい)←→ショー(華やか美人)の振り幅がすごい。
- そらあや(三太・お糸)がいい感じなのは、宙組ファン向けのプレゼントだと思った。ありがとうございます。
- 若手娘役の注目株・音彩さんは、西洋の血が入ったお顔なので、和物はどうかと思っている方が多いと思いますが、意外と似合ってました(芸者姿の一場面しか発見できなかったけど)。
- 若手男役の注目株で、新公は総太郎役の華世さんが目立ってる!!という感想をちらほら見かけたのですが、如何せん私は、まだ彼女を識別できていなくてですね…。
岡っ引き役とのこと。次回頑張ります。
- …と、つい演者評価になってしまってますが、そのくらい、私にとってはシナリオより役者を楽しむお芝居でした。雪組子ファンほど楽しめるのでは。
- 冒頭はけっこうお歌が多い印象だったけど、全体で見ると、そんなこともなかったかな。
歌唱力は、上位層皆さん高いのですが、やっぱりトップお二人は上手いんだなと実感。聴かせてくれる声質・声量ですね。
Sensational!
- MレボっぽいFascination? シルクロードっぽいFascination?
とにかく、見せ方に漂うFascinationみ(同じ中村先生作)。銀橋の安売りが過ぎる。
- 見せ方がFascinationぽいと思ったけど、作風はエネルギッシュで別物。
- 全体的に曲のテンポが速くて、大人数で踊りまくる。この辺はFireFeverを思い出しました。
- 映像多用。最近の中村先生作品で定番化してますね。
- 初見では「この場面が好き!」という、飛び抜けて印象的な場面がなかった。2回目でじっくり吟味しよう。
→場面の雰囲気よりも人を見すぎなのかもと、今回感想を書いて思いました。ちょっと反省。
- そらくんがしっかり男3!感動〜。これが組替え効果なのね。
※パレードは、綾・諏訪・縣よりも豪華めの肩羽根
- 最初の銀橋ソロは、こんなに魅力的なそら君が、もう宙組にいない現実を突きつけられて涙が出た。
- そして、正直焦ったこと→そらくん、雪組でも小柄やないか…
存在感が大きいから、気にならないけど!
- あがちん(縣さん)は男4だねこれは。バウ主演後だし、当然ではあるのですが、あやなちゃん(綾さん)・すわっち(諏訪さん)を抜いたことが明示されて、複雑な気分。あやなちゃんは退団間近なんだし、もうちょっと待ってくれてもいいじゃんと…。
- でも、あやなちゃんへの餞別は手厚い。銀橋ソロは歌詞でも泣かせに来てる
- 並びがそら・あやなになった時の、匂い立つ色気たまらん
- 男役群舞後の銀橋だったか、すわっち・あやな・そらの並び、とても私好みだった
- というかすわっち、シュッとして、色気が増した気が。
- ひらめちゃん(朝月さん)はビジュアル七変化で、どれも可愛かった。
お淑やかだったり大人っぽい役が多い印象だったけど、元気属性も似合うのですね。お芝居のお銀もそうだ。
- 前作FireFeverはひらめちゃん以外の娘役に見せ場がなかったけど、今回はひまりちゃん、夢白さんの扱いも良かった。(彩みちるさん・星南のぞみさんがいなくなった影響もきっとある)
- でも、立ち位置から感じる娘2は夢白さんかな。
- 雪組のmyビジュ推し・かりあん(星加さん)は、スチールが微妙な気がしたけど、実際は白に近い金髪でイケてた(そして見つけやすいw)ので、皆さまご安心を!
*そういえばお芝居のかりあん(猪崎役)は、顔の印象が違いすぎて、最初わからなかった…。ちなみにお芝居は黒髪・一つ結びです。
とりあえず、以上です(十分長い)。
お芝居はコメディでアドリブしやすそうなので、これからどんどん濃く、面白くなっていきそう。
次回の観劇も楽しみです。
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