2021年 観劇満足度ランキング ~劇場共通・ショー編~

管理人が今年観劇した宝塚作品を振り返りながら、私の基準で満足度をつけていく、1年の総括第2弾。
カテゴリは、以下の3つに分けることにしました。
- 外箱/小劇場公演・お芝居編
- 大劇場公演・お芝居編
- 劇場共通・ショー編
今日は、「劇場共通・ショー編」です。
目次
このランキングの基本ルール
対象となる作品
- 2021年に初日を迎えた舞台で、管理人・まつりが観劇できた作品のみ(ライブ中継/配信・CS放送含む)
※複数の地域で公演されたものは、一番最初の地域の初日が基準
- 芝居・ショーの2本立て作品でも、ショーのみで評価
※お芝居は別にランキングを作成します。
以上の条件を満たすのは、以下の7作品
- 花組『Cool Beast!!』『The Fascination(ザ ファシネイション)!』
- 月組『Dream Chaser』
- 雪組『シルクロード~盗賊と宝石~』『Fire Fever!』
- 星組『モアー・ダンディズム!』
- 宙組『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』
<補足>
- 『The Fascination(ザ ファシネイション)!』は、東京宝塚大劇場では2022年開幕のため、公式サイトの2021年のラインナップにありませんが、当ランキングの基準は「2021年に初日を迎えた舞台」のため、2021年作品として扱います。
- 『Cool Beast!!』と『Dream Chaser』は、大劇場版と外箱版がありますが、一作品としてカウントします。(基本の構成は同じのため)
- 上記の理由により、宙組が全国ツアーで『アクアヴィーテ(aquavitae)!!』を再演したものは、ノーカウントとします。
アクアヴィーテの扱いに迷いましたが、2019年の2位なので、今回は遠慮していただくことにしました。
扱いが悪いわけじゃないのよ!
では、参りましょう。
私の「満足度」のランキングなので、技術レベルやシナリオの品質と単純に比例しているランキングではありません。そして、私の好みが反映されています。
そのあたりをご了承いただき、こんな評価をする人もいるんだな~という感じで、見ていただければ幸いです。
第7位
雪組『Fire Fever!』
タイトルの通り、熱いショーでした。
が、それが私の中で、雪組のイメージと合わなくて。
熱いイメージがある星組がやったら、もっと抵抗なく受け入れられたのかなぁ。
全体的に男らしさがあるショーで、「華やかな宝塚のショーを見た!」という満足感が得られませんでした。
→男役も含めてダルマ衣装になった、一見、男要素が少ない場面はあれど、あの場面は「綺麗さ」よりも「迫力・力強さ」を感じる場面でした。
あと、『シルクロード』から妙に気になってしまっている「上位層頑張りすぎ問題」が健在だったのも、わたし的残念ポイント。
「またひらめちゃん(朝月さん)」「またあーさ(朝美さん)」と思ってしまいがち。
***
彩風・朝月の新トップコンビお披露目公演だったため、「新生雪組は熱く行くよ!」というメッセージもあったのかな。
次回作『Sensational!』も「情熱的」とか「エネルギーを集結」とか、熱めのキーワードがありますねぇ。
記事は、初見後の感想メモしか書けていないのですが、こちらをどうぞ。
第6位
花組『Cool Beast!!』
演出は、私が好きな藤井先生だけど。
SS席センターで観劇できて、聖乃さんに指差しもらったけど!!
小劇場編の『マノン』と同じく、思い出ポイントは高いのですが、作品として冷静に判断させていただきました。
◆大劇場ver.と全国ツアーver.の比較
・全国ツアーver.で追加された新場面は、どれも良かった
・演者が変わった場面は、全国ツアーver.も良いのだけど、大劇場版のほうが好きなものが多かった。初演はかなり当て書きされてるのですかね。
結果として、大劇場ver.で退団された瀬戸さんの偉大さがわかりました。
詳細な観劇感想は、以下からどうぞ(大劇場版のみ)
第5位
月組『Dream Chaser』
全体的に品が良くて、綺麗なショー。
ただ、逆に緩急が少なくて、物足りなかったかも。
第7位の『Fire Fever!』の対極にある感じですね。
誠実さあふれる珠城さんの退団作品には、ぴったりだったと思います。
運よく、伝統のアフロ祭に遭遇できまして、これぐらいの緩急があってちょうど良かった!
まぁ、アフロ自体は、作品の雰囲気無視の独自路線なので(皆さんの表情は、いつもと全く変わらないんですけど笑)、あくまでも緩急の差という意味でですよ。毎回アフロをかぶってほしいわけではないw
◆大劇場ver.と博多座ver.の比較
『Cool Beast!!』と同じく「新場面は良い。演者変更は、いいけど前の方が好き」でした。
見慣れていたということもあるでしょうが、Dream Chaserは、珠城さんのために作られたショーなのかなと感じました。(月城さんも素敵でしたが!)
詳細な観劇感想は、以下からどうぞ(大劇場版のみ)
<今になって告白と言うか、報告>
先ほどリンクしたアフロ祭の記事で「私の「いつか果たしたい宝塚の夢」に“アフロ祭をまた体験したい”を書き加える」と書いたのですが。
実はこの約1か月後、東京公演でのアフロ祭にも遭遇しましたw(東京に長期出張している期間の週末に行った)
アフロ祭の引きが強すぎるやろ、わたし
宝塚大劇場と同じく、観客席全体のテンションが爆上がりでしたし、終演後もそこらじゅうで「アフロ祭りだったね!!」と、皆さんテンション高めに話されていて、お一人様観劇だった私は「わかる、わかるよ~。私も初めて見た時はそうだったよ~」と、心の中で呟いておりました。
「果たしたい夢」の実現としては早すぎたので、夢は来年以降に継続させてください!
第4位
雪組『シルクロード~盗賊と宝石~』
初見時はそれほど心に響かなかったのですが、繰り返し見るうちに楽しめるようになった、スルメ的作品。
『Fire Fever!』で書いた通り、上位層の顔ばかり見えることが気になりましたが
トップは圧倒的な人気と実力を持つ、望海・真彩コンビでしたし、お二人の退団公演だったので、FFほど違和感は感じませんでした。
場面としてはダスカの場面が群を抜いて好きだったので、後日、あの場面が何かで賞を取った時は「だよね!」と思い、嬉しかったです。
詳細な観劇感想は、以下からどうぞ
第3位
星組『モアー・ダンディズム!』
岡田先生の「ロマンチック・レビュー」シリーズで、ダンディズムシリーズの第三作という、大変歴史のあるショーの令和最新版。
華やかさとかっこよさのバランスが良い、大変よくできたショーでした。←何様
ロマンチック・レビューといえば、宙組ファンとしては『シトラスの風』。
シトラスは、最新の2018年版でもところどころ昭和の香りを感じたのですが、『モアー・ダンディズム!』はそんなことがほとんどなく、素敵に最新化されていた印象です。
「ダンディズム」は宝塚の男役の根底にあるものだと思うので、ずっと変わらず、古臭くなることはないのかも。
本作で退団された、二番手・愛月さんの見せ場が多いことも印象的でした。素敵だった~
『Cool Beast!!』の瀬戸さんもでしたけど、二番手でもしっかり送り出してもらえるって、いいな。
過去記事は、こちらをどうぞ(初見後の感想メモのみ)
第2位
花組『The Fascination(ザ ファシネイション)!』
「花」をテーマにした、花組100周年を記念するレビュー。
どの場面も華やかながら、それぞれ違う雰囲気で、1時間を超える長めのショーでも飽きることなく楽しめました。
終演後は「宝塚を見た!お腹いっぱいだー!」という満足感あり。
特に印象的だったのは、過去作品のオマージュとして演じられた「ピアノファンタジィ」の場面。
初演は1988年とのことなので、30年以上前なのに、めっちゃおしゃれで可愛いかった!
(初演を見たことないのですが、ほぼぞのままなのだろうと予想)
上位層が、各々の得意分野で活躍しているのも良かったし、下級生の顔がたくさん見えたのも嬉しかったです。
100周年と同時に、新生花組もお祝いするのにふさわしいショーでした!
過去記事は、こちらをどうぞ(初見後の感想メモのみ)
第1位
宙組『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』
『The Fascination!』は、「きらびやかな宝塚」を供給され続けて「宝塚を見た!お腹いっぱいだー!」でした。
一方デリシューは、可能な限りのバリエーションを詰め込まれたショーで、「お腹いっぱいだー!」でした。
「きらびやか」だけでなく「え、そんなこともするの!?」という変化球があるのが、大きな違い。
また、私は宝塚大劇場で観劇したので、107期生も出演していて、総勢100名超えが舞台上に集結するのは圧巻でした。
単純に、人数の多さと華やかさもすごかったのですが、今のご時世、こんなことができるのはたぶん宝塚だけだと、感動しましたよ。
詳細な観劇感想は、以下からどうぞ
おさらい:2021年 劇場共通・ショー編 第1位~第7位
第1位:宙組『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』
第2位:花組『The Fascination(ザ ファシネイション)!』
第3位:星組『モアー・ダンディズム!』
第4位:雪組『シルクロード~盗賊と宝石~』
第5位:月組『Dream Chaser』
第6位:花組『Cool Beast!!』
第7位:雪組『Fire Fever!』
以上になります。
中間層のランク付けが難しかった・・・
かなり悩みましたが、好きな場面の多さで決めました。
トータルで思うことは
「やっぱり宝塚のレビュー(ショー)が好きだ~」。
大作の1本物もいいけど、レビューが付いてこそ、宝塚を満喫できると思っています。
次回は、2021年ランキングの最終回「大劇場公演・お芝居編」をお届けします!
年内に載せられるよう、頑張りまっす。