ピガール狂騒曲 観劇感想 ~主なキャスト別感想~

月組公演、東京初日おめでとうございます!
コロナの雲行きが怪しいですが、東京公演も無事完走できますように!
今回は、観劇からずいぶん間があいてしまった、月組ピガール狂騒曲@宝塚大劇場の観劇感想。
前編「シナリオ・演出編」に続き、後半の「キャスト別感想」です。
個人的なメモですが、
海外ミュージカルの楽曲はSpotifyで気軽に聴けるんだ!とアナスタシアで学び
今回は I AM FROM AUSTRIAのアルバムを聴きながら書いております。便利!
(宝塚ミュージックはDLしてない人で、スミマセン)
初回観劇後の感想メモと、「シナリオ・演出編」も、よろしければご覧ください。
注意:ネタバレについて
がっつり、登場人物の設定に触れていますので、
ネタバレを気にする方は、ご自身の判断で読み進めていただければと思います。
目次
主なキャスト別感想(敬称略)
珠城 りょう(ジャック/ヴィクトール)
追われている女衒(ぜげん)の元締めから逃れるために、本来の名前・ジャンヌを捨て、男装してジャックという男性として生きている主人公。幼い頃から憧れていたムーラン・ルージュの裏方として働くことになる。
珠城さんは、ジャンヌの兄・ヴィクトールも演じられています。
ジャックを演じる時は、どことなく女性っぽい雰囲気をまとっていた珠城さん(←役として正解)。
でも、なんだかやっぱり男役なんだよな~~というのが、私の印象。
声と話し方が、普段とあまり変わってないからな…。
珠城さんご自身も、自分は宝塚の男役としては男っぽいほうだと認識していらっしゃって、ジャックを演じるのは難しかっただろうと思います。
そして、中途半端に女性っぽい感じが影響してしまったのか、
私はどうしても、ジャックのビジュアルを、ムーラン・ルージュの踊り子たちが、スタイル抜群でイケメン揃いの男性ダンサーたちを差し置いて一目惚れするようなビジュアルだと思えなくてですね…物語の展開に、少し違和感を感じてしまいました。
しっかり男性として登場するヴィクトールはとても素敵な男性だったので、ジャックもあんな感じで演じてたら良かったのに。。。でも、そしたらヴィクトールとの区別が付かなくなるか 苦笑。
いやー、ヴィクトール、とてもイケメンでしたよ。
トップ就任されてから、一番好きなビジュアルだったかも。
今回は脇役?なのがもったいない。
ちなみに、2役の演じ分けのため、珠城さんは頻繁に着替えをされていましたが
「早着替えすごかった!」と言うほどの早着替えはしていなかったはず、というのが私の見解です。
ジャック⇔ヴィクトールの登場間隔が短い時は、着替える少し前のシーンから、顔を見せない影武者に入れ替わってるんですよね。
まあ、都合上、最後は堂々と顔を見せてますが 笑。
全体的に歌が少ない作品ですが、その中では珠城さんのお歌は多め。
歌唱レベルは…うーん 以前から変わらず。という感じです。
2番手・月城さんの歌唱レベルが数段上がっているような気がして、余計に珠城さんとの差が気になってしまったかも。
何はともあれ、珠城さん 難役お疲れさまでした!
美園 さくら(ガブリエル)
小説家の夫を持つ女性。実は、大ヒットとなった夫の最新作のゴーストライターを務めていた。
次は自分の名前で出版したいというガブリエルの話を聞き入れてくれない夫に嫌気が差し、離婚を申し入れたのと同じ頃、ジャックに一目惚れする。
ひとつ前の大劇場作品、I AM FROM AUSTRIAに続いて、気の強い女性を演じたさくらちゃん。
やっぱり似合うな~。
あのちょっと、お高く留まった感じの話し方とかが、合ってますね。
今回は、衣装もどれも素敵で良かったです。(IAFAは時々ちょっとクセがあった 汗)
惜しむらくは、さくらちゃんの美声が、全然楽しめない作品だったこと。
まあ、さくらちゃんに限らず、歌う機会のあるお役が少ないんですけど
せめて、ヒロインのガブリエルは歌わせてあげてほしかった。。。
次の大劇場作品で退団されますが、思う存分歌えますように!
月城 かなと(シャルル)
ムーラン・ルージュの支配人。経営不振に陥っているムーラン・ルージュを立て直すべく、魅力的な新作を作ろうと情熱を燃やす。
今回の作品で、最も宝塚の男役らしく活躍されたのが、月城さんだったのではないかと思います。
歌あり、演技あり。
ひげの渋いビジュアルだけど、かっこいい!
何より、聴かせる歌唱シーンが複数あって、とても印象に残る。
「月城さんって、こんなに歌える人だったっけ??」と思ってしまいました。
珠城さんが退団を発表された時は、
「次期トップは誰だろう?月城さん?まだ早いんじゃない?」と思ったのですが
ピガールを見たら「もう大丈夫。準備万端だ」と思えました。
お役のせいもあるかもだけど、この1年で、すごく成長されたのですかね…。
私は、もともと月城さんがけっこう好きなのですが、今後がますます楽しみになりました!
その他の印象的なお役(敬称略)
学年関係なく、私の印象に強く残った順に挙げさせていただきます。
皆さん、目立った歌唱シーンが少なかったので、歌の感想がほぼありませんが、ご容赦ください。
風間 柚乃(ボリス)
上級生の皆さんには申し訳ないですけど、次点はこの方ですよね~。
前作(IAFA)に続き、美味しいお役!
将来を期待されていることがわかりやすい。
演技がお上手だから、文句はありませんけどね。
とはいえ、今回は(今回も?)、ちょっと間の抜けた弁護士のお役なので
素敵!かっこいい!という対象ではないことは、上級生への配慮でしょうか。
鳳月 杏(ウィリー)
開幕後すぐに登場はするけれど、それほど登場頻度は高くないウィリー。
その中で、嫌な奴だけど、決して悪い印象は受けない素敵なオジサマを演じられていました。
前作もでしたけど、イケオジが似合う!
お歌があまり聞けなくて残念だったお方No.2。(No.1はさくらちゃん)
はぁ~もったいない。
でも、フィナーレの男役群舞がとっても素敵でした。
男役を極めた感がある。そして、脚が長くて美しい!
光月 るう(ミシェル)
相変わらず、若者を差し置いて(笑)印象に残るお役のるうさん。
でも実は、登場シーンは他の劇場スタッフ(紫門さん、春海さん、佳城さん)とほぼ同じなので、印象に残るのは、るうさんの役作りの成果なんですよね、きっと。
回を重ねるごとにキャラが濃くなっていて、組長恐るべし!でした 笑。
暁 千星(レオ)
とってもスタイルが良く、イケメンでダンスが上手いダンサー。
ということで、男性ダンサーシーンの中心ではありましたが、如何せん目立たない。
もったいない!
珠城さんのところにも書いたけど、私は、ジャックよりレオのビジュアルが好きです!笑
月城さん、鳳月さんとともに、フィナーレでは素敵な男役群舞を見せていただきました。
あれは眼福だった~。
千海 華蘭(ロートレック)
千海さんは、こういう、ちょっとコミカルなお役を上手く演じられますね。
声も特徴的だし、印象に残るお役でした。
お芝居の支えとして、長く頑張っていただきたいな~。
天紫 珠李(ミスタンゲット)
まさかの、恐らく娘2のうみちゃん(海乃さん)よりも目立っていたと思う天紫さん。
目立つ歌唱シーンはないけれど、歌える人なんだ、と思うぐらいの歌唱はありました。
WELCOME TO TAKARAZUKAでもいい位置にいたし、スカステのニュースの娘役コーナー※でも抜擢されてたし、やっぱり上げられていくのかなー。
※ときめきMoment:
娘役2名(トップ娘役と期待の若手のペアのことが多い)が、宝塚のときめく瞬間について語るコーナー。
これまでの出演者は、花組:華・音、月:美園・天紫、雪:未放送(ですよね?)、星:有沙・桜庭、宙:星風・夢白(組替え前)という、錚々たるメンバーなのです
今更ながら、なんで星はひっとんが出なかったのか。。。下級生でやりづらいからでしょうかね、やはり 汗。
海乃 美月(ラ・グリュ)
ごめんなさい、「そんな役名だったの?」という感じだし
正直、お役としては印象に残っていないのですが、うみちゃんのことを書かせて。。。
なぜ、美しくて歌って踊れるうみちゃんを、もっと上手に使ってくれなかったのか! 涙。
フィナーレでは、素敵なダンスを見せてくれました。
個人的に、別格を受け入れたのかな~という印象を受けている星組の有沙さんと違って、まだまだ将来がわからないうみちゃんだからこそ、扱いが気になります。。。
それこそ、次期トップ娘役の可能性もゼロではないと思うのだけど
今回の使われ方では、ちょっと弱いなーと思いました。
あ~ どうなるんだろ!
ふう。観劇感想が、東京公演の開幕になんとか間に合って良かった。
少しでも、誰かのお役に立てれば。。。
そんな私は、今週末は星組エルアルコン♪
もちろん、アナスタシアもまた行きます 笑
(近場の特権、ありがとうございます)
次はアナスタシアの感想ですねー 頑張ります。