銀ちゃんの恋 観劇感想1

先週、大阪のシアター・ドラマシティで観劇した花組『銀ちゃんの恋』の感想です。
今回はキャスト別の感想のみとし、細かなシナリオな感想はありません。
最初にひとこと、シナリオの感想を書いておくと「面白かった!」です。
テンポよく進む人情劇で、楽しくもあり、切なくもあり。。。
約2.5時間ずっと、退屈になることなく楽しめました。
※なお、私は元になった『蒲田行進曲』(舞台・小説・映画・ドラマ)および、宝塚の過去上演を事前に見ておらず、ストーリーも何も知らずに観劇しました。
キャスト別感想(敬称略)
※公演期間が終わったし、いいかな?ということでネタバレ気にせず書きます。ネタバレを気にされる方は、ご自身の判断で読み進みください。
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今回の記事で誰まで書こう…と悩んだ結果、主役の水美さんと、飛龍さんの2人にさせていただきます!!
本当はヒロインの星空さんまで書きたかったんですけど、この3名へのコメントが長くなってしまったのと、
印象順だと、ヤス>小夏なので!
以下、学年関係なく、私の印象が強かった順に書かせていただきます。
水美 舞斗(倉丘銀四郎)
端正なお顔立ちで、チャラい俳優がお似合い。
堂々とした演技が良かったです。
ストーリー的に、銀ちゃんよりヤスを応援したくなってしまうのは許してほしいし、仕方ないと思う。
ただ、パッと見では決して印象の良くない「ダメ男」感のある銀ちゃんを「憎めない男」にしているのは、脚本と演技の妙なのかなと感じました。
あのラストシーンは、どうかと思ったけどね・・・
そこまでして主役アピールしなくても汗。
しんみり終わっちゃ銀ちゃんじゃない!というのもわかるけど
なんだかねぇ。
私は、余韻が欲しかったわ。
映画はどういう演出なんだろう。
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水美さんは歌唱力に不安があったのですが、今回、良かった気がします。←上から目線でスミマセン
音程やリズムが合ってたのかな。
かなり癖の強い衣装ばかりを、違和感なく着こなしていたのもお見事でした。
高めのヒールを履かれていたっぽいので、身長は底上げされていたと思いますが、主な要因はお顔と体型ですよね
(ただ、ヤスの下宿で銀ちゃんだけ靴を脱がないのが不自然でしたw 他の人はみんな、玄関のたたきから靴を履いてないのも違和感あったけど、たぶん、安い下宿で共同玄関なんだよねと理解)
事前に聞いていた「宝塚イチ速い殺陣」は、
水美さんご本人が輪の中心にいて移動が少ない分、「速え~!」と目を見張ることはありませんでしたが(笑)、刀を振るう速度が、確かに速い気がしました。
振るってから、次のポジションへの移動が速い感じ。
そんな運動能力が高い水美さんなのに、フィナーレがなくて残念でした。
けど、あの終わり方からして、時間もいっぱいいっぱいなんだろうなー。
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ここ最近、有力な上級生の退団と退団予定が続き、95期の急な「上げ」を感じます。
水美さんはその渦中にいる方で、恐らく、次の大劇場で初めて、2番手羽根を背負われるでしょう。
(五輪閉会式での立ち位置、次点の永久輝さんが全ツで3番手羽根…と、外堀は埋まりつつある)
そう思いながらも、正直「まだ2番手は早いのでは…」と感じていたのですが
銀ちゃんを見たら、評価がかなりプラス方向に動きました。
任せても大丈夫そう!
飛龍 つかさ(ヤス)
ダブル主演と言ってもいいのではないかというほど出番が多く印象深い、ヤスというお役。
『銀ちゃん』を人情劇にしている立役者であり、愛すべきキャラクターでした。
ヤスの人柄をわかっていて、銀ちゃんは小夏を任せたのだろうし(Wikipediaで、映画版の解説は「押しつけた」になってましたが、宝塚版はそんな感じはしなかった)、小夏もヤスに惹かれていったのでしょう。
宝塚だからか、言うほど不細工でもないし(笑)、これはいい役。
飛龍さんは、まだ大劇場では大きなお役がついていない印象ですが、ナイワのデューク役が良くて注目していた飛龍さんの演技を堪能できて、満足でした。
歌もお上手。
体を張った階段落ちシーンには驚きました。
→暗転+叫び声とか(ありがちw)でごまかすのかと思ったら、実際に落ちていたのがすごい。
危険な落ち方をしないように、見せ方で工夫されてはいましたけどね。
↑前方席だったので、暗転の合間もうっすら見えましたが、後方や映像で見るとどうなんだろう?
最後に・・・
どうでもいいですが、ヤスの下宿、絶対四畳半じゃないでしょ
今回はここまで。
次回に続きます~。