哀しみのコルドバ 観劇感想(1)~シナリオについて~

今週は、宙組東京公演で発生した「マイクトラブル de まか潤案件」をTwitter等で知り、身悶えておりましたw

なんだそれ、目撃したかった!!😄
 

動揺を隠し切れないかのちゃん、かわいいな~~
真風さん、機転が利くのはさすがですが、罪深すぎる。

***

さて本題は、先週末に大阪で観劇した花組全国ツアー『哀しみのコルドバ/Cool Beast!!』の観劇感想です。

まずはその1、お芝居のシナリオについて書きます。
 

シナリオの感想だけでは記事的な面白みに欠けると思い、主演2人についても書こうと思ったのですが
シナリオについてだけで、思いのほか長文になってしまったので、キャストの感想は次回に持ち越します。ご了承ください。

そのくらい、語りたいシナリオだったということで!


スポンサーリンク

シナリオの感想

後半、ネタバレします!

「ここからネタバレ」と書きますので、ネタバレ回避希望の方は、その前まででおやめくださいませ~
しばらくは、大丈夫です 笑。

***

原作は、宝塚の歴史に名を残す柴田侑宏先生

柴田先生の作品は評価が高く、再演を繰り返す作品が複数あるのですが、その中でもコルドバは再演回数が多い作品で、今回で5回目。

私は、過去の公演をCSでも見たことがなかったので、どんなお話なんだろ~と思っていましたが

はい、良かったです。

 

なお、私が「良かった」と思うのは、ストーリーそのものよりも、
登場人物の心の動きがわかりやすいことと、美しい表現、そして、スター制度を採る宝塚にぴったりの構成 という点でした(多い)
 

ストーリー自体は、物語の「転」にあたる部分が、恋愛ドラマにありがちな展開(ベタすぎて、逆に最近はあまり見ないかも?)で、心底驚いたり、泣いたりということは私はなかったのですが、面白いことには変わりなし。

エリオの決断には、いろいろ考えてしまったけれど。
(これについては、後ほどネタバレエリアに書きます)
 

登場人物の心の動きがわかりやすい

これ、私はけっこう気にする傾向にありまして、
宝塚に限らず「いつの間に君ら、好き合ってたの!?」と思う作品は、シナリオ評価を下げがちです。

 

コルドバに関しては、セリフ・歌・表情で、この時気持ちが動いたんだなとか、この時は誰のことが好きだったんだなというのがわかり、すんなりと物語を理解することができました
(※お話がわかりやすかったということ。各登場人物の心の動きに共感したわけではないです)

途中「ん?エリオ、今は誰が好きなの?」と思う段階があった際、そう思った直後に、エリオ自身がセリフで、気持ちが揺れ動いていると言ってくれたりしてました。

 

恋愛感情以外の部分も同じで、だからこそ「転」のオチは、セリフで明かされる前に予想できました

そして、その後にエリオが考えたこともわかるから、一見衝撃の結末でも、「まさかこうなるなんて!」とは思わなかった。
 

単純に考えると、衝撃の展開のほうが、見ている側の気持ちは盛り上がりやすいだろうから、次の展開が予想できるストーリーはプラス評価にはならなさそうに思えます。

が、これが良いと思えるのは、全体的にクラシックな雰囲気が漂う舞台作品だからなのでしょうか。
わけもわからないうちに進む話よりも、ふむふむ、とわかる話の方が、納得度が高い
 
 

・・・こう書いてふと、単に私が年を取って、ドラマチックな展開を冷静に見ることが増えただけかもしれないと思いました 苦笑。
 

無茶な急展開は、「えー!嘘でしょ!?続きが気になる!!」と思うより、「いや、それ無理やり盛り上げてるやろ」とツッコミたくなってしまうものでw

いかにも「泣かせたる!」というシーンは、泣けないし。
(逆に「ここで泣く!?」と、自分でも思うような所で泣いてしまいます。涙腺がゆるむポイントが変わってきました)

 

ということで、各メインキャラクターの感情の動きがわかりやすくて良かったのですが、フェリーぺの恋心には気づけなかったです汗。

コルドバのストーリー展開で、それが一番驚いたわw
 

柴田作品らしい「美しい表現」

柴田先生の作品でよく言われる「美しい日本語」
今回、それを強く感じました。
 

今の時代に、普段の生活でこんな気取った言い回しはしないけど、舞台上の人物が使うのは決して不自然ではないし、文字で読んだら確実に美しい

脚本を、文字で読みたいと思える作品でした。ルサンクには載るのかな?
 

宝塚のスター制度に合った構成

宝塚は、明確な序列がスター(出演者)についており、その序列に合った配役が求められる、ちょっと特殊な劇団だと思っています。
 

男役3番手ぐらいまでに順当な役が付いているのは、まあ普通。

ただ、それ以下のスターを目立たせると話が雑多になってまとまりづらく、かといって出番を減らすと、「あの人が目立たないなんて!役が少ない!」と言われてしまう

「見せたいスターの多さと、お話のわかりやすさ」が反比例しがちな印象があります。

 

これ、当ブログの大劇場作品の感想で、最近毎回書いている気がする課題なのですが、
そうか、こういう解決方法があるのか!と思わされました。

お話を大きく前半・後半に分けることで、印象深い役を2倍に増やしつつも、お話が混乱しないという方法。

 

この恩恵を受けているのは、聖乃さん、一之瀬さん、春妃さん

今回男3の聖乃さんはともかく、男5?の一之瀬さんや娘3?の春妃さんの出番をこれだけ増やすのは、メインテーマ(主演2人の恋愛模様)1本では難しいだろうし、
2つのテーマを設けたとして、それを平行に走らせると、お話がわかりにくくなるでしょう。

ま、大きく2分割した結果、前半で目立つ上記3名は、後半の出番が少ないんですけど 汗。

お話を楽しむ面では、私は好きな構成でした。

 

!以下、ネタバレを含む感想です!

 

 

ここまでは、評論寄りの感想でしたが
以下は、物語についての単純な感想になります。

 

最初に書いた通り、登場人物の気持ちの動きがわかりやすかったおかげで、エリオとエバの心変わりもよく分かったわけですが、あっさりと、今の恋人よりも過去の恋人を選んでしまうエリオとエバには「もう少し迷ってよ!」とは思ったよね~

ま、それだけ、運命的な初恋だったということなのでしょう。
 

今カレ(リカルド)・今カノ(アンフェリータ)、どちらも人としてよくできた人だっただけに、同情してしまう。
もっといい人が見つかるよ、きっと!

 

ドラマチックな結末については
初見直後は「エリオの考えもわかるけど、それがベストだと思っていたのは、あなただけじゃない?と思っていました。

内容は違うけれども、エバが悲しむことに変わりはない

もしかしたらエバは、世間から非難の目を浴びてでも、エリオと愛を育みたかったかもしれないし。
(リカルドとの関係も、世間ではこう言われている…というのを受け止めていたようなので)

 

でもよく考えると、周りから非難されることよりも、自分の罪深さに耐えられなくなる可能性(宗教の影響が大きい)に気づき
そう考えると、真実を伝えず、自分ひとりで最大の苦しみを受けたエリオの選択が正しいということになるのかー、というのが、今の感想です。

 

なんかこう、舞台上では描かれなかった考察をさせてくれるのも、「良い作品」の一因な気がしました。
いろいろ考えるの、楽しい~。


シナリオについての感想は以上です。

次は、キャスト別に感想を書いてまいります。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。