アウグストゥス観劇感想1~シナリオ・キャスト別感想(1)~

祝・宝塚大劇場公演再開&月組公演開幕!
な中で、今更感がありますが、書けていなかった花組公演の感想でございます 汗。
初回観劇後に、新鮮な気持ちで書いたfirst impressionはこちらです。
今回は、シナリオとキャスト(主要3名)に絞って書かせていただきます。
その他のキャストと、同時上演のショー「Cool Beast!!」の感想は、別記事で。
※物語の核心には触れませんが、ストーリーや登場人物の基本設定に触れますので、観劇前の方はご自身の判断で読み進み下さい。
シナリオ
舞台は紀元前のローマ。
内乱が続いていた世の中を平和に導き、「尊厳者」を意味する“アウグストゥス”の称号を贈られた、ローマ帝国の初代皇帝・オクタヴィアヌス帝がいかにして皇帝になったのかを、架空の設定も織り交ぜながら描いた物語。
架空の設定が入っていますが、主要キャストは歴史に名を残す人物ばかりで、世界史がお好きな方にはわくわくするストーリーだったのではと思います。
歴史に詳しくない私は、複数の派閥があり、様々な想いが渦巻くストーリーを理解するのに、ちょっと混乱しました 苦笑。
これから東京でご覧になる方で、歴史に自信のない方は、事前に人物相関図で、派閥と人間関係を確認しておくことをおすすめいたします!(私はカタカナの名前が覚えきれないので、役者で覚えておきましたw)
人間関係さえ押さえておけば、難しい話ではないと…思います。
が、華ちゃん(ポンペイア)による種明かし?を聞いた後は、2回目を見たくなること必至。
ひとつ前のロミジュリほどスンナリと楽しめるお話ではないですが、わたし個人は歴史物は嫌いではないので(詳しくないくせにw)、楽しめました。
野望を持った男性キャラは男役らしい見せ場ができるので、宝塚的にも良いと思うのですよね。
お話は筋が通っているし、トップ娘役・華ちゃんの退団公演であることを意識された内容にもなっていました。
登場人物が多い割に、印象に残るお役が少なかったとは思いますが、今作に限ったことではないかな。
見せたいスターが多い宝塚作品は、難しい!
個々の役については、キャスト別感想に書きます。
キャスト別感想(敬称略)
柚香 光(オクタヴィウス)
※正式な役名はガイウス・オクタヴィウス
争いを好まず、理性的に世を治めたという、優しい性格のお役が、よく合っていました。
柚香さんの地声に近いと思われる、優しいオクタヴィウスの声、好きです。
そして、前作はいからさんでのサーシャ役もでしたけど、西洋人設定のビジュアルが激しくお似合い。
ポスターで着ているお衣裳なんかは、けっこうゴテゴテしてて着こなしが難しそうですが、とてもかっこよかったです。
ちなみに、アウグストゥスは実際に、古代の三大美男子に数えられるイケメンらしいですよ。
お歌はまぁ、いつも通りかな。
地声は好きだけど、歌声はちょっと通らない感じなんですよね…
ただ、個人的には、だんだん気にならなくなっておりますw
華 優希(ポンペイア)
メインキャストの中で、恐らく彼女だけが歴史に名を残す人物ではなく(ポンペイアという娘がいた史実はある)、だからこその架空設定を盛りこまれた、お話のキーポイントを握るお役でした。
退団作品なので、敵対する男性(オクタヴィウス)に惹かれて悩んじゃうみたいな、ラブ要素強めの展開を勝手に予想していたのですが、そういった展開はなかったですね。
オクタヴィウスは信用のおける人だとは思っていても、ラブではないような。
”なれたはず” の関係は「友人」って言ってたしなぁ。
ま、同時退団じゃないですしね 涙。
華ちゃんは演技もビジュアルも好きで、今回の信念を持った強い女性役、とても素敵でした。
どのお衣装でも美しかった。。。(今作、華ちゃんに限らず、衣装が良いです!)
今回で見納めなのが、本当に残念です。
お歌は、得意ではないけれども音痴ではないという方で、むしろトップ娘役就任時に比べたら、本当に上達したなと思います。普通に聞けたよ。
歌を聴きに来たんです!という方には、大変期待外れだろうとは思いますが(^^;
成長を見守るのも、宝塚の楽しみ方の一つ。。。
瀬戸 かずや(アントニウス)
※正式な役名はマルクス・アントニウス
オクタヴィウスとは対照的に、野望に満ち、力強さが魅力的なアントニウス。
クレオパトラとのラブ要素もあり、終始輝かれていたなぁと思います。
これが退団公演だから、ご本人が一層輝きを増していたのかもしれませんが。
一途な想いを足蹴にされたオクタヴィア(音くりちゃん)が、かわいそすぎたけど!!
男役らしい演技と、安定した歌唱力。
花組を長く支えられてきたあきらさん(瀬戸さん)の、真骨頂を見ることができました。
これは、他の組に比べると花組の観劇回数が少なかった私の個人事情ですが
柚香さん体制で2番手になられてから、あきらさんの魅力がわかったんです(遅すぎる)
それまでは、ザ・別格という感じで、そんなに華やかなお役はなかった印象がありまして。
退団は残念だけれど、退団前に、あきらさんの素敵さを認識できて良かった。
<ものすごく余談>
エジプトの王宮の場面で、アントニウスが倒れ込む椅子の話。
私の初回観劇となった公演2日目には、倒れ込む動きに押されて椅子が後ろに動いて、「不安定!!あぶな!」と思ったのですが、約2週間後に2回目を観劇した時には、しっかり固定されていました。一安心。
あ、あと、あきらさんが着ていたエジプトの婚礼衣装?を見て、無性に宙組の天河が見たくなったのは私だけでしょうかw
キャスト別感想は、いったんここで切ります。
続きは次回~。