NICE WORK IF YOU CAN GET IT 観劇感想1

いろいろなビッグニュースもあり、観劇から間が開いてしまいましたが、
花組『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』の観劇感想です。
記事は2本に分けます。
今回は、シナリオのざっくり感想と、主演のお二人についてです。
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シナリオについて
ブロードウェイミュージカルが原作ですが、私は見たことがなく、ストーリーも何も知らない状態で観劇しました。
四度目の結婚を翌日に控えた、お金持ちのプレイボーイ・ジミーと、酒の密売人・ビリーが織りなすラブコメディー。
ビリーの正体を知らないまま、ジミーはビリーに惹かれていくが
ジミーの婚約者・アイリーンや、酒を密売するギャングを追う警察たちが一堂に会しての大騒動の行方は!?
アメリカの作品らしい雰囲気満載で、コメディ要素が大げさだったり、お話が想定外の方向に進んだりしますが、すべて許せる楽しい作品でした。
憎らしい悪人がいなくて(犯罪者はいるけどw)
最後はみ~んなハッピー!!
とても後味の良い終わり方で、冬で寒い かつ 暗いニュースが多い今の時期に、ほっこり心を温めてもらえました。見に行けて良かった。
そして、それを活き活きと演じている花組生の皆さんが良かった!
お一人ずつに対して詳しくは、後ほどキャスト別感想に書きますが
皆さん、それぞれクセ強めの役がハマってました!
配役について
主演の二人は、あまりお歌が得意でないイメージがあり、ぶっちゃけ
「ブロードウェイミュージカルだから、歌が多いんでしょう?大丈夫?」と思っていました。
が。
お二人、良かったです。
そりゃまあ、歌ウマさんと比べるとレベル差を感じますが
聴いて気になるほどではなくて。
着実に成長されてるのを感じて、なんだか嬉しくなりました。
そして何より、役が合っていて良かった。
また、主演2人以外の登場人物も、なかなか個性派揃いなのですが
みなさん役がハマってらして。
この花組メンバーでやることに意味があった作品だと思えました。
ただ、キャラが立って目立つのは、上級生と、普段から露出の多いスターさんのみです。
公式HPの「キャスト」ページには、たくさんの役名が並んでいますが
大半は「これは一体、どの人だったんだろう?」というモブ役です。
「役名付いてる~!」と期待して見ると、ちょっと拍子抜けするかも。。。
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キャスト別感想(敬称略)
柚香 光(ジミー・ウィンター)
まずは、イケメンプレイボーイがはまりすぎ。
一段とお顔がシュッした印象で、相変わらずビジュアルが強かったです(褒めてます)
ジミー自体は、けっこう適当で酷い奴で、好きだと言われてもビリーが本気度を疑うのもわかるような男。
それでもなんだか憎めないのは、柚香さんの役作りの成果でしょうが、元々のお人柄もある気がします。
愛されお坊ちゃんという印象でした。
前述の通り、少し不安があったお歌は
「音痴ではない、声が伸びないんだ」という結論に至りました。
聴かせる系の大曲はなかったと思いますし
最初の場面なんかは、役で酔っぱらいながら歌っているので、違和感もなく。
全編通して、聴くに堪えないということはありませんでした。
このこと(聴かせる系の歌はないこと)を踏まえた上で、このコンビにこの作品を充てようと決めたのだろうか。
毎度ながら、宝塚の、主演にあった作品を見つけてくるセンス(スキル?)はすごいです。
そういえば、すみれコードギリギリでは?と思う演技があり、トップさんがよく演じるなぁと感心しました。
(あからさまな演技ではなかったので、別にそんなつもりはなくて、私の心が汚れすぎだったらごめんなさいw)
華 優希(ビリー・ベンディックス)
少年のような恰好をしていても、華があるからすごい。
外見含め、ビリーという、男勝りの女性の演技がハマッていました。
華ちゃんは、似合わない役がないんじゃないか、というか、どんな役にでもなり切れる女優さんなんだなと思う今日この頃です。
普段、舞台以外では、大変おしとやかな話し方をされるので、その振り幅がすごい!
私は華ちゃんの演技が大好きなので、次の大劇場公演で退団されるのが残念。。。
次回作も期待しております!
お歌は、華ちゃんの場合は
「音痴ではない、お腹から声が出せないだけなんだ」と思っています。
今回も、前半はその傾向は感じたのですが、だんだん気にならなくなってきて、華ちゃんの成長を感じました。
かなりのロングトーンも歌いきる場面もありますしね。
そして、私が一番感激したのはタップダンス!
本編で、かなり長尺のタップダンスを柚香さんと共に踊られますが、見事に踊り切られていました!
※華ちゃんはダンスがお得意ではないという前提の感想で、恐縮です。
タップ音が録音なのか、判断できませんでしたが(宝塚的に、きっと生音だと思いますが)
それほどに、ダンスがお得意の柚香さんともずれていなかったことに拍手!
今回は、ここまで。
次回、その他のキャストの方の感想を書きます。