シャーロック・ホームズ 観劇感想 ~シナリオ・演出編~

まずは月組「桜嵐記/Dream Chaser」、千秋楽おめでとうございます。

ライブ配信で拝見し、両作品とも、本当に正統派の品の良い作品で、珠城さんの退団公演にぴったりだと改めて思いました。

 
たまさくコンビの退団も、たくさんの退団者も、紫門さん・輝月さんの専科行きも寂しいですが、新たな月組と、皆さんの今後の活躍に期待しています!
 

輝月さんの次回出演作は、宙組キキちゃん公演。
出演者振分けを見た感じ、歌うまを多めに割り振った印象で、そこに輝月さんも加えることに、歌唱レベルアップへの本気度を感じて、作品への期待がますます高まります♪

かと言って、全ツ側の歌が心配ということもないのは、さすが宙組(贔屓目)

チケットがんばるぞー!

***

さて今日は、月組の大劇場公演が終わったということで、何か宙組ニュースが出るかもよ?という噂も見かけましたので、先手を打って宙組ホームズの観劇感想です ←ムラ公演の感想なので、全然先手じゃないw
(個人的には、何も出ないと良いなーと思ってます。)

 
シナリオ・演出面の感想と、キャスト別感想に分けて書きます。
今日はシナリオ・演出編。

ストーリーの根幹にかかわるネタバレはしませんが、キャラクター設定と、エンディング(事件には関係ない)について触れますので、気にされる方はご自身の判断で読み進みください。

初回観劇後、すぐに書いた感想はこちらです。


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シナリオについて

原案は、世界的に人気のある推理小説、シャーロック・ホームズ。

私は、原作は数作読んだことがある程度で、あまり詳しくないのですが、宝塚版は、原作の複数エピソードと、それに登場するキャラクターを組み合わせたオリジナルストーリーのようです。

 

脚本の生田先生は、シャーロック・ホームズファン=シャーロキアンを自称されており、原作に散りばめられた様々な要素を盛り込んでいることを、タカラヅカニュース@スカイステージで語られています。

また、作家でホームズ研究家の北原尚彦氏が、そのタカラヅカニュースにおいて「シャーロキアンはぜひ見てほしい(ニュアンス)」と仰っていたので、原作ファンも納得の出来のよう。
 

ですが。
いや、だからこそ?

「シャーロック・ホームズシリーズをちょっと読んだことがある」程度の私が見ると、初回観劇時は展開についていけないところがありました。

 
その後、ヒロインのアイリーンや、黒幕のモリアーティ教授について、原作ではこういう関係・展開だったのか~というのを調べてから挑んだ2回目の観劇以降は、混乱せず見れました。
あまり気にしなくていい脇役がわかってくるし笑。

「ボヘミアの醜聞」「最後の事件」を、あらすじで良いので読んでおくと、良さそうです。
 宝塚版に散りばめられた原作の設定は、他にもたくさんありますが、最低限。
  

そして複数回観劇すると、細かな設定を詰め込みつつ、うまくお話を繋いだなーと思えるようになりました。
(本当は、最初にそう思えるべきなのだろうけど)

 

切り裂きジャック事件の犯人は誰なのか、アイリーンやモリアーティは何を望んでいるのか、そして、ホームズとアイリーンの関係、アイリーンとモリアーティの関係を念頭に置きながら見ることをオススメします。

 

あと個人的に、とても宝塚的に終わるラストは、ご都合主義な感じがしてちょっと納得いかなくて、宝塚ファン、シャーロキアンそれぞれの印象はどうなのかが気になります。
 

宝塚だし、ロマンス要素を入れるのはいいのですが、本編でそんなにお互い惹かれ合ってる感じなかったことない?
あくまでも2人は、事件の解決に向けて追う者・追われる者という印象だったので、急展開がすぎるかなと。
私が気づけなかっただけなら、ゴメンナサイ。

また原作では、ホームズは「人を愛したことはない」らしいので、アイリーン含め、最低2人は愛しちゃってるっぽい宝塚版ホームズはどうなんだろうと、勝手に心配。
シャーロキアン2名(生田先生と北原氏)が納得されてるから、問題ないのでしょうけども。
 

演出面について

音楽と舞台装置についてだけ、簡単に書きます。

音楽について

宝塚の90分作品は、150分で演じる1本物と比べると楽曲が少ない印象があるのですが、今作は多く感じました。

しかも、番手のついたスターのソロ(←よくある)だけではなく、トップコンビ以外でのデュエットだったり、脇にいるメンバーとのコーラス曲など充実しており、満足度が高かったです。

歌えるメンバーが多い、今の宙組に合わせて作られたのかなぁ。
 

その結果、「もっとソロで聴きたいよ!」と思う時もありましたが(特に、コーラスも力強いレストレード警部の歌)、贅沢ですな笑。
 

あと、曲自体も良かった。
主題歌「♪鎖の一環」は落ち着いた曲調だから違いますが、その他、口ずさみたくなる楽曲が多かったです。
 

舞台装置について

大道具が、特定の場所を模し、ただ出したり片づけたりするだけの造りではなく、汎用性の高いデザインで、角度や並べ方を変えることで複数の場面で使えるようになっており、装置の移動を見るだけでも面白かったです。

また、場面転換がけっこう多いのですが、単純な暗転で切り替えるのではなく、装置の移動や幕を活用しながら「あれ?いつの間にか移動した」という感じで、わずらわしさがなかったのも好印象。
これは、シナリオ自体の場面の繋ぎが上手いこともありますね。

 

終盤、ライヘンバッハの滝の場面は、映像と装置の組み合わせで迫力を出しているので、1階正面からの観劇がベストです(そううまく行かないけど)

2階からの見え方も、もう少し考えてもらえると良かったけど、難しいかしら。←盆の回転に合わせて出てくる、大道具移動担当さんの姿が見えちゃうのがなんとも。。。

 

あと、装置というか小道具ですが、原作に忠実に、小ネタも詰め込んだという、散らかった221Bの小物たち。
ホームズの日替わりアドリブが充実したのは、生田先生のこだわりの、予想外の副産物でしたね。

生田先生が、「舞台に入れ込めなかった!」とタカニュで悔しがられていた「ホームズはバイオリンが上手」という設定も、私はアドリブで見れてラッキーでした♪


次回、キャスト別の感想を書きます。

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