シルクロード~盗賊と宝石~ 観劇感想

雪組の、fffと同時上演のレビュー『シルクロード』についての感想です。

※所々、読みやすさを優先して敬称を略している部分があります。ご了承ください。
 

初回観劇後の速報感想と、お芝居『fff』の観劇感想は別に書いておりますので、
未読の方は、よろしければ併せてご覧ください。

(fffの感想は全4本ですが、下記2つ目の記事からすべてリンクしております)


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幅広いテイストが揃った、味わい深いレビュー

前情報や導入部分から、シルクロード=“砂漠”のイメージがあって、一昨年の月組「クルンテープ」に近い「どうなるんだろう」感(≒多少の不安)を個人的に持っていましたが、
実際にはインド・中国も題材になっており、場面や曲調のバリエーションは意外と多くて楽しめました。
 

ただ、見てすぐに「うっひょー 楽しいー♪ 名作!」と感じる作品(私は、藤井先生のレビューだとそう感じがち)というよりは、何度か見て良さを味わっていく、するめ的作品という印象です。

通常の宝塚レビューとは一味違う「聴く音楽」という印象を受けた、菅野よう子さんの楽曲の影響もあるのかも。
 

偉大なるコンビ、だいきほが演じる最後の作品としては、ちょっと物足りないかな、というのが正直なところ。
2人、特にきぃちゃんの見せ場は多いんですが、それはそれで…と思うところがありまして。詳細は後ほど書きます。
 

初見の方へのちょっとしたアドバイス

しっかり予習されて「そんなこと言われなくても大丈夫」という方が多いと思いますが、予習不足だった私が戸惑った2点を書いておきます↓
 

  • 題材となっている青いダイヤモンドを、通しできぃちゃんが演じているのだと理解してから鑑賞しないと、理解が追いつかない(初見時の私w)
  • 全部が繋がったストーリー仕立てだと思って臨むと、混乱する(初見時の私・その2w)→通し役で繋がってるのは、一部の出演者&一部の場面に限られるんですね
     

いずれも、事前にプログラムをしっかり読んでおけばわかることなのですが、
私は初回観劇後に読む派(舞台を一度も見ずに読んでも、あまりわからないと思っているw)なので、こんな悪影響があったのでした。
 


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菅野よう子氏の楽曲について

今作の大きな注目ポイントとなっていた、菅野よう子氏提供の楽曲ですが、
鑑賞後の率直な感想は、「宝塚のレビュー音楽は、ちょいダサぐらいがいいのかも」というものでした。

なんというか、楽曲があまり印象に残らなくて。
 

出演者の方々が「ドラマチック」「映画のような壮大さ」等と仰っているのは間違っていなくて、ストーリー性を感じる良い曲なのですが、どちらかというと「聴く音楽」なのかなと。

ジェンヌさんが歌っている姿を見ながら聴くのは心地よいけれども、帰路で、脳内にリフレインするような曲ではない。
 

リフレインするのは結局、宝塚所属の太田先生が作曲されたメインテーマでした。
個人的に、一番挑戦的で印象に残った第5章(ダスカの場面)も太田先生だったし(汗

演劇だけでなく、音楽においても「宝塚」というジャンルがあるんだなと、考えるきっかけになりました。
 

上位層以外の顔が見えない点が残念

レビューの軸にあるストーリーが「青いダイヤモンドを巡る人間関係」なので、ダイヤモンドを演じるきぃちゃん(真彩さん)の出番が多いのですが、
きぃちゃんに限らず、上位層しか目立たないショーだと感じました。

いろいろなジェンヌさんを見て、「こんなうまい人・素敵な人もいたのか」と知りたい気持ちがある私は、ちと残念。
 

気になって、各場面の配役を一覧にしてみました。
(上位6名:望海、真彩、彩風、朝月、彩凪、朝美を順に「望 き 咲 ひ 凪 あ」と表記。
 次期トップ娘役ということで、朝月さんを加えていることをご了承ください)

出演者の確認はプログラムで行なっていますが、見せ場の量は、記憶違いや認識のずれがあったらゴメンナサイ。
(1月末に再度観劇して、少々修正しました)

◎:見せ場あり
○:そこそこ目立つ
*:目立たない
声:声のみ
-:出演なし

  望 き 咲 ひ 凪 あ 
1.◎ ◎ * * ◎ *
2.- * ◎ ◎ * -
3.○ ◎ - - * ◎
4.◎ ○ ◎ * * *
5.◎ ◎ ◎ * ○ -
6.◎ ◎ ○ ○ - *
7.- 声 - - ◎ -

<理解促進のための補助情報>
1.プロローグ
2.幻視(七夕風)
3.千夜一夜物語
4.インド・中詰め
5.中国・ダスカ→3人のタンゴ
6.世界の終焉~再生
7.フィナーレ(望海さんと娘役の群舞前まで)
 

この一覧から何がわかるかというと、
「全場面、上位6名の誰かの見せ場である=それ以下の方はあまり目立たない」ということと、
「きぃちゃんを休ませてあげて!」ということ。

※各場面、複数のシーンで構成されているので、常にきぃちゃんが舞台上にいるわけではありません
 

前者に関して言えば、第4章は導入部分で、綾さん・縣さん・星南さん・夢白さんが目立つ場面がありますが、それぐらいかな。
 

退団公演だから、トップ2人が活躍するのは当然だと言えばそうだし、彩凪さんの活躍量にも納得は行くのですが、
それでももうちょっと、他の名前の通った中堅~若手の方や、退団者の場面を作って、上位層の負荷を軽減しても良かったのでは…と思ってしまいました。

次代を担うスターさんの活躍は、新体制で見てね!という感じなのでしょうか。
 

娘役戦線について(つぶやき)

fffの感想にも少し書いたんですが、次代を担うスターさんということで
見ていて気になってしまった、娘役戦線について。
(戦線というのは不適切かもしれませんが、わかりやすいかと思い、こう書きます)
 

これまでは、なんとなく学年順もあって 朝月>星南>彩の順だった気がするのですが
(1/31追記:スチール掲示順からすると、朝月>彩>星南ですかね。今回、星南さんの出番がけっこう多い気がするのは、退団するきぃちゃんの同期だから?)
今回、バリバリ路線育ちの夢白さんが加わって、なんだか様子が変わってきた??と。

次期トップ娘役の朝月さんは別にして、他3名の並びが拮抗している感じが怖い。
 

全員が登場する中詰めの場面からすると、朝月・星南>彩・夢白なんですけど
その他のシーンでは、それぞれが同じくらい目立っている感じ。
敢えて言うなら、少し夢白さんが多い?
 
まぁ、夢白さんが潤花ちゃんとの入れ替えで組替えしてきた時点で「これは・・・」と、ほとんどの方が思ったと思うので、不思議ではないんですが、
組替え先に、それなりに強い娘役の先輩方がいると、いろいろ難しいんだなーと。
 

ここに来て、次の別箱ヒロインはひまりちゃんだし。
(バウヒロイン経験済みの夢白さんに、今させる必要性も感じませんが。)

並び順が微妙な星南さんと彩さん、彩さんと夢白さんの振り分けが別なのも絶妙。
 

キャリアを積んだ娘役が多い雪組新体制において、しばらく、別箱ヒロインの予想は面白いかもしれません。私は苦手ですが(汗。
 

余談:コロナの悪影響を痛感しました

今回、コロナ対策で客席降りがなくなってから初めて、レビューのある公演で1階の通路側席に座る機会ができました。

コロナがなければ、絶対客席降りあったよね!!と思う中詰めだったので、とても悔しい。
 

いやまあ、今、コロナ前のアクアヴィーテで、まかキキずんの3名に至近距離で囁かれるファンや、劇場中で乾杯しまくってる様子を映像で見ると「なんという異世界!!」と、驚きますけどね(泣笑)。

1年前には、こんな素敵な世界が普通にあったんだなぁ・・・しみじみ。

(そして、アクアヴィーテは、あの客席降りがあったからこそ一層盛り上がったので、コロナ前にできて良かったです、本当に。)

 

あー そういえば
結局、退団公演でも新人公演ができなかったんだよなぁ。
だいきほ直々の指導を受けられる、幸せな下級生が増えなかったことが惜しいですね。
 

私たちファン側も、県外への移動がしづらい状況で、生観劇を諦めてる方がいるはず。
(人気の高い貴重な公演のはずなのに、空席がパラパラあるのを見て、切なくなってしまいます)
 

あぁ・・・憎きコロナ・・・

 

今、私たちができることは限られていますが
少しでも早く、以前の「通常」が戻ってくるように、できることを確実にしていきましょう!!


雪組『fff』『シルクロード』の観劇感想は、今回で終了です。
長らくのお付き合い、ありがとうございました。

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