ピガール狂騒曲 観劇感想 ~シナリオ・演出編~

観劇からずいぶん間があいてしまったのですが、月組ピガール狂騒曲の観劇感想です。
「シナリオ・演出面」と「キャスト別感想」に分けて感想を書きます。

今回は「シナリオ・演出面」について。

シナリオ面に関しては、設定に触れる書き方をするため、ネタバレ断固拒否の方は、せっかく来てくださったのに恐縮ですが、ご遠慮ください。

なお、初回観劇後に書いた、ざっくりとした観劇メモがこちらです。

記憶が定かな時のメモなので、こちらの方が信ぴょう性があるかもしれません 汗。
(今回も、精一杯書きますが!)


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シナリオについて

大笑いではなく「ふふっ」が散りばめられた喜劇

あ、公式サイトの紹介文には、特に喜劇とは書いてないんですね、祝祭劇か。
(祝祭劇とは:祝祭としての演劇行事。・・・そうなの?)
 

シェイクスピア原作の喜劇「十二夜」の舞台を、1900年のパリに移したリメイク作品。

パリの有名なキャバレー、ムーラン・ルージュを舞台に、様々な人たちの目的や思いが交錯して紡がれる物語。
会ったことのない兄を探しながら、男装して生きる主人公ジャンヌ(男性名:ジャック)が、裏方として雇われたムーラン・ルージュの立て直しに関わる中で起こるドタバタを描いています。
 

喜劇ですが、ギャグやコミカルな動作で大きな笑いを誘うようなものではなく、
様々な勘違いから生じる笑いが、所々に散りばめられている作品だと思いました。
品の良い笑いというか。

ただ、回を重ねるごとに、演者のお芝居も深まっているのでしょう
3回目(公演期間終盤の10月末)に見た時が、演者の皆さんが、心から楽しんで演じてる感じが伝わってきて、一番楽しめました。

なので、東京で見られる方は、最初からけっこう楽しめるのではないかと思います。
 

あと、ロートレックやサラ・ベルナールなど、実在の人物の名前が出てくる(ロートレックは役にもなってる)のは、そのあたりにも興味がある私には、ちょっと嬉しく、楽しかったです。

内容は盛りだくさんで、理解は容易ではない(わたし比)

物語を構成する要素が
「兄妹の再会」「シャルルの悩み(ムーラン・ルージュの経営不振)」「ウィリー・ガブリエルの夫婦問題」「追われるジャンヌ」「ガブリエル→ジャック」「ジャンヌ→シャルル」と多岐にわたり、相関図の矢印がなかなかにややこしいので、私は1回ではお話を理解しきれませんでした。
珠城さんが2役だからまた、なんか混乱して!苦笑

 
複数回見ると、拡げた風呂敷をたたんでいないということもなく、要素が多い割に、よくまとめたお話なのかな、と思いました。
女性の活躍含め、いろいろジェンダーレスな設定が、今の時代に合う題材だったとも思います。
 

個人的には、ジャンヌとシャルルの関係が、不自然に急速に深まりすぎで無理やりだな~と感じてしまいエンディングの演出はちょっと不満なんですけど。
 

あと、余談ですが
初回を10/4に見に行ったところ(特に意図なし)、珠城さんのお誕生日とのことで、アドリブがいっぱいで嬉しかったです♪

演出について

目立つスターが少ない!

配役をどう決めるかは演出面だと思うので、ここに書きます。
 

上述の通り、お話の要素は多いのに、目立つスターが少なかったのが残念でした。

役として見せ場があるのは、珠城さん・月城さんぐらい?
あと、歌う場面が少ないけど、さくらちゃん(美園さん)と、キャラ勝ちの風間さん
その他、見せ場はないけど、不可欠な役として存在するのは鳳月さんぐらいか。。。
 

明確な男役4番目・暁さんは、ダンスの見せ場はあるけど、役としては弱いし
娘2なのよね?と思う海乃さんは、ほぼモブ。。。
娘3なの??と思う天紫さんの方が目立ってたかな

終演後、「あれ?そういえばあの方はどこにいた・・?」と思う、有名どころのスターさんが多かったです 汗

前半のレビュー、WELCOME TO TAKARAZUKAも目立つスターが少なかったので
ある特定のジェンヌさんのファンの方は、モヤモヤしそう。

寧ろ、名の通ったスターさんよりも、珠城さんの2役をサポートしてた彼(蒼真せれんさんなのですか?←自信なし)の方が「あれは誰だ!?」とガン見したから印象に残ってるわw

音楽について

公式には「ミュージカル」って書いてあるけど、それほど歌はなかったような。。。
歌が得意なさくらちゃんすら、“聴かせる歌”がなかったですよね?(記憶違いだったらスミマセン)

ということで、あまり印象に残ってなくて申し訳ないんですけど(汗)

主題歌は、とても耳に残ります。
なんとなく、某夢の国感を私は感じて、オープニングではワクワクが高まって良かったな~。

あと、月城さんがスゴイ。いろいろと余裕を感じる(詳細はキャスト別感想で)。
こんなに歌える人だったっけ??と思いました。
歌の印象は、珠城さんと月城さんだけだ・・・ごめんなさい。

照明・装置などの舞台演出面

開幕前に降りてくるタイトルLEDが、アール・ヌーヴォーのポスター風でかわいかった!
最近見た、はいからさんはゴシック体NOW! ZOOM ME!! が奇をてらった字体だったので一層。。。
 

構成としては「カンカンの場面が迫力があって、本当にムーラン・ルージュに来ているみたいだった!」というのは多くの方が書かれている感想。(私はムーラン・ルージュ行ったことないけど)
おぉ~~!と思いますが、大人数の迫力あるからこそ、スターたちが集団に紛れてしまう切なさがあります・・・。
 

私がちょっと違う視点で書きたいのは、ムーラン・ルージュの舞台装置に関して。
劇中劇の場面で、舞台の奥側が、全面ミラーになっていたのがとても良かったです!
2階から観劇していた時は、奥行きを出してダンスに迫力を出すためかな~とだけ思ってたんですが

1階から観劇した時に、気づいてしまった。
これ、鏡に映る私たち(宝塚を見に来た人たち)が、ムーラン・ルージュの観客になってるんだ!!

セットは、ムーラン・ルージュの舞台を裏側から見ている設定で作られているので
宝塚大劇場の舞台奥に映る観客は、ムーラン・ルージュの観客がいる位置に映っているわけです。(あぁ、説明が難しいw)
私は後列だったので、映ってはいないと思いますが
それでも、観客がピガールの世界に入れた感じがして、楽しい気持ちになりました。

なので、前半のレビュー(WELCOME TO TAKARAZUKA)は2階からの観劇をお勧めするんですけど(理由は、観劇感想参照
1階席だった時はぜひ、この小さな楽しさを感じていただきたい。(2階席からでも、意識して見れば見えると思いますが、私は気づけませんでした。。。)
 

ただ、みんなマスクをしているので
白い四角がいっぱい映って、ちょっと違和感はありましたw
(この違和感を先に感じて、なんでこんなもの映すんや…と思ってから「あ!」と気づいた)

ジェンヌの皆さん、最近はいつも、こんな観客席を見てるのか・・・
最初は見慣れなかっただろうな。。。

 
あと、コロナ対策でオーケストラピットに人がいないため、舞台と銀橋の間に2か所、橋がかけられていたのは、
あいてしまったオケピを有効活用している感じが、好印象でした。


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フィナーレについて

どこに書くか迷いつつ、舞台構成面ということでこの記事に。
印象深かった、2点について書きます。

106期生口上&初舞台ロケット

本作は、106期生の初舞台公演ということで、
公演開始時の口上と、フィナーレでのロケット付でした。

口上は、WTTに合わせた和装、
ロケットは、フランスをイメージしたパステルカラーのお衣装で、どちらも可愛いかったです。

ロケット前のダンス?パフォーマンス?がとてもアクティブで、
身体能力が高い方が多そうだな…と思いました。
宝塚大劇場での公演後、各組に配属されていますが、これから頑張ってください!

あと、口上は
コロナ開けの公演だからか、組長のるうさんも、毎回一緒にご挨拶されており
忙しいのに大変だな、ありがとうございます という気持ちになりました。

黒燕尾が◎

私は、宝塚ファンの例に漏れず、黒燕尾の男役群舞が好きなのですが
今回は、名作の部類だと思う!

まず、月城さん、鳳月さん、暁さんの並びが美しい~!

今の月組、素敵じゃん!!と思いました。
 

で、衣装はクラシックな黒燕尾なんですが
とても男性らしい、力強い音楽&ダンスなんです。

本編では発揮しきれなかった男役の魅力を、これでもかー!と出してる感じが、とてもかっこよい。

3人が大階段降りてくるところの隊形変えも美しくて、見甲斐あったなー。

本編のモヤモヤを、最後にほゎ~とした気持ちで終われるのは、救いかも。


「シナリオ・演出面」については、以上です。
次は「主なキャスト別感想」です。

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