アナスタシア観劇感想4 ~演出編②:舞台装置・衣装について~

アナスタシア観劇感想その4。
その1~3をご覧でない方は、よろしければ以下から併せてご覧ください。

 

今回含め、いずれも、物語の根幹に関わるネタバレはしていませんが、気にされる方はご自身の判断でお願いいたします。
 


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舞台装置について

大劇場のセリや盆、映像装置までフルに活用した印象で、素晴らしかったです!
お金かかってそう!笑 
スポンサーの三井住友カード様、ありがとうございます。。。
 

スカステの特番で、潤色担当の稲葉先生が
「ブロードウェイ版を見た当時は、映像とかがすごくて、宝塚では難しいと思っていた」と仰っていたので
今の宝塚だからこそ、ここまで対応できたのでしょうね。
 

ということで、目を見張る映像演出は、恐らくブロードウェイ譲りなのであまり書きませんが
ただ映像がすごいだけでなく、大道具の動きとの組み合わせで、空間が巧みに演出されていました。
1幕ラスト、パリの風景が目前に迫る場面とか、とても良かった。

宝塚版のナイスな改変

舞台装置で、特に宝塚スタッフ(主に稲葉先生?)を褒めたたえたい(笑)のは、列車のセット!
 

ブロードウェイ版と梅芸版の映像を、上記の特番で少しだけ見れたんですけど、宝塚版とは全然違うんですね。
列車は骨組みだけで、ディミトリがジャングルジムのように使いながら、アクロバティックに演じている模様。
 

これが宝塚版だと、列車の壁?と窓が片面だけ作られていて、
窓から、ディミトリ・アーニャ・ヴラドが顔を出して歌う場面がかわいすぎる!
背景にちらちらと見える、乗客の皆さんのわちゃわちゃも楽しい!

さすが、宝塚在籍の先生は、宝塚ファンのニーズをよくご存じですわ・・・。
 

衣装について

ここまでで伝わっているかとは思いますが、アナスタシアは大満足の作品です。
が、どうしても苦言を呈さずにはいられないのが、衣装!
 

衣装は、ブロードウェイ版と梅芸版はほぼ同じデザインで、
宝塚版だけが、他とは異なる様子(特に2幕のパリ編)。

1幕、ロシアの地味な色合いの衣装は問題ないんです。
むしろ、地味なのにみんなかっこいい or かわいいから素敵です。

 

ですが、2幕のパリ編。

なぜ、衣装という衣装が、ほぼすべてあんなにまぶしい色になってしまったのか・・・。
地味な1幕の反動??
アーニャの黄色いワンピースは、色はいいけどサスペンダー?が気になるし。

アナスタシア前に見た月組のピガール狂騒曲が、確か、ほぼ同時期のパリの物語で、モダンで素敵な衣装だったので「同じ時代の、同じ国だよね?」と思ってしまいました 苦笑。
 

アーニャのドレスを、ロシア語の「赤」の意味を踏まえて考える

最も変えてはいけなかったと思うのは、ラストのアーニャのドレスです。
ブロードウェイ版・梅芸版は、ほぼ同じ、深い赤色のドレス。
宝塚版は、プリンセス感の強い、ショッキングピンクっぽいドレス

アナスタシアに求めているのは、それ(ピンク)ではないと思うんですよー

 

ロシア語を少し習っていたので、知識としてあるのですが
ロシア語の「赤」は、ただ、色を表す言葉ではありません。
「美しさ」・・・英語のbeautifulの意味を併せ持っています。
(なので、有名なモスクワの「赤の広場」は、「美しい広場」が本来の意味と言われる)

※ちなみに「A Rumor in St. Petersburg」で、民衆が「好きな色は赤、当たり前だ〜♪」と歌うのは、共産主義に賛同してるよ!という(上辺だけ?の)意思表示なのかな、と思います。
赤が持つ、別の意味ですね。

 
赤に「美しい」という意味があることを踏まえると、ラストシーン・・・

マリア皇太后の「アナスタシアは、人々が抱いた美しい夢(ニュアンス)」というセリフ(BW版にもあり)と、赤いドレスを着たアナスタシアが重なるんじゃないのかと思ったのは、深読みしすぎでしょうか。

 

ただ、ピンクのドレスにした事情があるのかも?とも、何回目かに思うようになりまして。
 

2幕終盤でアーニャとグレブが対峙する場面、
舞台奥に、軍人に追い詰められるロマノフ一家の幻影が現れます。

確かこれ、宝塚版で追加された演出だったと思うのですが、最後、宮殿が火に包まれるように赤く染まります。
なので、アーニャのドレスが赤だと、背景に同化してしまうかも?と。

それにしても、あんなショッキングピンクにしなくても良かったのではと、思わずにはいられない。
たとえば、赤とは全く違う、アニメ版に近い黄色とか。。。
 

もうひとつ、可能性としてあり得るのは
リリーに、どうしても赤いイブニングドレスを着せたかった」という理由ですが
もしそうなら、よほどの理由がない限りは、上記の「美しい夢」の理由で、アナスタシアを優先してほしかったので、残念です。。。
(ちなみに、ブロードウェイ版のリリーの衣装は黄色)
 

フィナーレ・パレードもいろいろ気になる

本編ではないけれど、フィナーレの歌唱指導のエメラルドグリーンずんちゃん(妙にファンタジー風)にも驚いたし
最後のパレードのキキちゃんの羽根は、ピンク寄りのパープル?まぶしい〜!
群舞の衣装は光りすぎな気がするし、
もう少し、アナスタシア感のあるお衣装であってほしかったな。。。
 

そして、「クセのある衣装を着こなしてこそ、本物」という結論を、友人と導き出しました 笑
確かに皆さん、どの衣装でもキメッキメでかっこよかったです!
 

衣装について、こんなに語ったのは初めてですわ。
他が良かっただけに、噴出してしまってスミマセン。


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知識ついでに、ささやかなツッコミ

ロシア語を学んでいた影響で、多少、ロシアについて知っていることから
もうひとつ、どうしても気になっているツッコミをさせてください。

 

公演プログラムの「Story」に使われてる写真が、たぶん
サンクトペテルブルクじゃなくて、モスクワの教会です!
どちらも実際に行ったことがあるので、私の見間違いではないと思います・・・

 

ブロードウェイ版のメインイメージと同じ画像だと思っていたので、「いや、まさか間違えないでしょ」と思ってたけど、ブロードウェイ版をよく見たら、同じじゃなかった。(ブロードウェイ版は合ってる)

公演プログラム「Story」に掲載の画像:
聖ワシリー大聖堂@モスクワ(Wikipediaへリンク)

正解:
血の上の救世主教会@サンクトペテルブルク(Wikipediaへリンク)

じゃないかな・・・。

ロシアの教会というと、確かに聖ワシリー大聖堂のビジュアルが有名ですけどね。
公演プログラムの表紙とか、劇中の背景に映るのは合ってるのに、なぜここだけ(^^;


演出面については、以上です。

次は、キャスト別の感想!(やっと)

想いが溢れすぎるので、メインキャストが少なくて良かったと思いつつ、それでも感想が長くなりそうで、自分が怖いです 笑。

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