アナスタシア観劇感想2 ~シナリオ編~

初回観劇から1か月近く経ってしまいましたが、宙組アナスタシアの観劇感想。

いつもは「シナリオ・演出編」「キャスト別感想」の2部に分けるのですが
書き出したらシナリオ・演出だけで、かなり長くなってしまったので、
「シナリオ編」「演出編」「キャスト別」の3部構成にします〜。

 

アナスタシアが好きすぎて、チケット追加しまくっていまして
「観劇から時間が経ったから、うろ覚えだな〜」ということは全くありません!

むしろ、各場面について、つぶやきたいことが増える一方でして。
普段、私の観劇感想は、誰に見ていただいても観劇の楽しみを奪わないように、ひどいネタバレはしないように書いているのですが
ネタバレもりもりの、詳細感想にトライしようかと思っている今日この頃です。

 

とりあえず、ネタバレなしの「シナリオ編」に参ります。
物語の根幹に関わるネタバレはしていませんが、気にされる方はご自身の判断でお願いいたします。

 

あ、ちなみに 原作のアニメ映画は、宝塚の初回観劇後に見ました。

ブロードウェイ版はもちろん見ておらず、
梅芸版は、チケットは入手したのですが、コロナによる中止で見れませんでした 涙。
今回、演出が素晴らしいので、どこが宝塚オリジナルなのか比べたくて、梅芸版が見れなかったことが悔しすぎます!

なお、初回観劇後にささっと書いた、速報版の感想はこちらです。
よろしければ、こちらも併せてどうぞ。


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シナリオについて

あらすじ

300年にわたってロシア帝国を支配してきたロマノフ王朝は、1917年のロシア革命で滅亡した。
王族は皆殺しにされたが、末娘・アナスタシアだけは、難を逃れて生き延びたという、実際にある伝説をもとにした物語。
原作はプリンセスもののアニメということで、ディズニー作品と勘違いされやすいですが、違いますのでご注意を。
(ただ、制作した20th FOX社が2019年にディズニーに買収され、現在はDisney+でも配信されているようです。私はGYAOでレンタルしました。)


ロシア革命前にパリに移り住み、今もパリでひっそりと過ごしている、ロシア帝国のマリア皇太后が、アナスタシア発見者に褒賞金をくれるらしい・・・
そんな話を耳にした詐欺師のディミトリは、ペテルブルクで出会った記憶喪失の女性・アーニャをアナスタシアに仕立て上げ、褒賞金を手に入れる計画を立てる。

果たして、アーニャは本物のアナスタシアなのか・・・?

きっと誰もが受け入れられる、美しい夢物語

原作は外部の方なので、宝塚に対する感想とは言えないかもしれないのですが
とっても良くできたお話。
ラストシーンのマリア皇太后のセリフの通り、美しい夢物語。

ただわくわくしたり、ハッピーエンドだったりというわけではなく
登場人物一人ひとりに想いがあって、アナスタシアを中心にそれが重なり合っていく。
すべてが順調に進むことはないけれど、それぞれが気持ちの整理をしたうえで迎えるエンディング。
 

作品自体は、実在する「アナスタシア伝説」をもとにしたフィクションですが、
大元となった伝説を、否定も肯定もしないエンディングは見事でした。
伝説を信じている人も、信じていない人も「これは、実際にあってもおかしくないストーリー」と思えるんじゃないかな。
 

アニメとミュージカルの違い

アニメ版とミュージカル版の大きな違いは、登場人物の変更

アニメ版の悪役・ラスプーチンが、ミュージカルには登場せず、代わりにグレブが登場します。

宙組の「神々の土地」を知っていると、ラスプーチンがいないことを少し残念に思ってしまいますが笑
実際に見比べると、この変更は正解だと思えます。
 

アニメのラスプーチンは、魔法使いのような存在
ディズニーシリーズのヴィランズそのもの。
おかげで、小悪魔(?)を従えていたり、魔法を使ったりするのですが
これは、実写のミュージカルでは浮いてしまう。
 

代わりに、革命側のグレブを登場させることで
まずファンタジー要素が薄まってリアル感が増し、大人でもしっかりと楽しめるストーリーになっている。

一方的な悪役ではなく、父への尊敬の念と、国への忠誠心と、アーニャへの愛情の間で揺れるグレブは、ストーリーに深みを持たせていました。

また、個人的には、ロシア革命とはロシアにとって何だったのかを考える要素になっている気がして、
アナスタシア伝説と共に、ロシアの歴史を調べてみるきっかけになりました。
(だからこそ、ストーリーの現実味が増す)

もっと、世界史をちゃんと学んでおけばよかった!と思いますよね~
とりあえず、めっちゃロシアに行きたくなる。
 

また、アニメ版のラストは、アナスタシアのその後があいまいで、
どちらかというとアナスタシア伝説を肯定しているように思うので、
最初に書いた「誰もが受け入れられるストーリー」と言う意味でも、ミュージカル版のシナリオが好きです。
 

わかりやすいストーリーの副作用

登場人物が限られていて、登場人物一人ひとりの目的がはっきりしているので、ストーリーがわかりやすくて良いのですが、
それはイコール、メインキャスト以外の出番が少ないということ。
これは、「キャストを見る」ことが大きな目的の一つになっている宝塚歌劇には、痛手であることは否めません。

これは、アナスタシアに限らず、大劇場作品で起こりがちなジレンマですね。
あまり登場人物が多くても混乱するし。。。

だから、下級生までしっかり顔を見ようとすると、登場人物も出演者も少なめの、外箱公演がいいんだよなー。
 

ただ、今回のアナスタシアは、メインキャスト以外は目立たないのは確かですが、
比較的有名な方や上級生までが、モブとして様々な場面に出演しているので(いわゆるバイト)、「こんなところにあの方が!」という意外性を楽しむのがおすすめです 笑。

モブをしっかりオペラグラスで追いかけていると、案外、ある程度のキャリアの方(=A・B日程両方に出演している方)の出番は多いことがわかります。
 

→ある程度のキャリアの方を見る分には、この楽しみ方があるけど
 A・Bどちらかにしか出ていない若手を見ようとすると、日程を選ぶ必要があるのはつらかったです。

(コロナによる休演の再開後から同じ仕組みだったけど、他組にはそこまで思い入れのある若手がいないので、支障を感じなかったのよね・・・)

 下級生にとっては、コロナのせいで、舞台に上がる貴重な機会が半減しているわけで、コロナが憎いっ。
 結局、新人公演も復活しないですしねー。
 

今回はコロナの影響もあってか、友の会の先着販売や一般前売で、日程を選んでチケットを購入できたので
両日程、希望通りに見れたのは幸いでした。


シナリオ関連は、以上です。
明日は、演出面について書きます。

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